導入事例
堂島法律事務所
弁護士の人数:21〜30人
拠 点: 大阪・東京
事務所HP:https://www.dojima.gr.jp/
掲載日:2024.2.22

弁護⾰命は「事件記録の代わり」になる。
場所を選ばず仕事ができることと、紙以上の検索性が魅⼒。

2022年8⽉にお問い合わせをいただき、製品評価等をしていただいたのち、2023年1⽉より正式にご契約いただきました。松尾洋輔先⽣と板﨑遼先⽣から導⼊経緯や使⽤したご感想を伺いました。

弁護⼠ 松尾 洋輔 先⽣(59期・⼤阪)
2006年弁護⼠登録、堂島法律事務所⼊所。2014年より同事務所パートナー。

弁護⼠ 板﨑 遼 先⽣(67期・⼤阪)
2015年裁判官任官。東京地⽅裁判所(刑事)、⼤阪地⽅裁判所裁判所事務官(職務経験)、神⼾地⽅裁判所(⺠事・労働事件集中部,労働審判官)を経て、2022 年弁護⼠登録、堂島法律事務所⼊所。

───まず、弁護⾰命の導⼊を検討された背景を教えてください。

松尾弁護⼠:刑事事件の弁護団で弁護⾰命を使い始めた弁護⼠がいて、とても便利だし、刑事事件に限らず様々な案件で使っていけるのではないかという話がでたのがきっかけです。

そこで、事務所としての弁護⾰命の導⼊相談をさせていただき、使ってみたいという希望者を募って、10⼈程の弁護⼠で使いはじめることにしました。

───先⽣⽅は、弁護⾰命を、現在どれぐらい利⽤されていますか。

板﨑弁護⼠:私は、全部の訴訟事件で使っています。弁護⾰命を使っていない訴訟事件はありません。私の手もとの事件記録は完全にデジタルに置き換わっています。

松尾弁護⼠:私も、基本は全て弁護⾰命でやりますね。ただ、途中から引き継いだ事件で、記録を全部弁護⾰命に⼊れるのが⼤変なものは、紙で対応したりもします。

新しい案件は、基本弁護⾰命でと考えていますが、弁護⾰命にまだ慣れていない弁護⼠と⼀緒に仕事をする場合は、紙の記録が主になることもあります。その場合でも事務局にPDFにしてもらって弁護⾰命に⼊れ、私⾃⾝は弁護⾰命を使っています。

───弁護⾰命をご利⽤になってのご感想はいかがでしょう?

板﨑弁護⼠:何といっても、デジタルでの検索性があることが⼀番⼤きいです。以前はバラバラのPDFファイルを探すくらいなら、紙で探した⽅が速い場合もあったのですが、弁護⾰命は、間違いなく紙より速く探し出すことができます。

紙の検索性はアナログで、狙った情報がピンポイントで出てくるわけではありません。記録をデジタル化してもバラバラのPDFファイルのままでは検索に難がある。これは、OneDriveなどのクラウドに保管した場合であっても同様です。

また、弁護⾰命でOCRがかかるのも便利で、かなり時短になります。ちゃんと解析しているんだな、とわかる速度感は良いですね。

PDFの切り貼りができるのも助かっています。特に「このページを先頭に分割する」の機能は本当に役⽴つので、頻繁に利⽤していますし、黒塗り機能も便利です。

弁護革命を使った方が動作が速いこともあり、いまではPDFの編集も弁護革命を使っています。

───仕事のやり⽅で変わった部分はありますか?

板﨑弁護⼠:「どこが変わっていないんだろう?」と思うほど、仕事のやり⽅がほぼ変わりました。

本当に⼩さいところですが、以前は、PDFファイルをAcrobatで開こうとすると、それだけで1秒〜1.5秒かかっていました。それが、弁護⾰命の場合、パッと開きます。このファイルを開く時間の差だけでも、積み重ねで全然違ってきます。

また弁護革命を使うことで「この主張、どこかの記録にあったような?」と探す時間がなくなりました。以前は、1つの記録・主張を見つけ出すのに5分、10分かかることがザラにあったのが、弁護革命のおかげで秒単位で見つかるようになり、「探し物」時間を有意義な作業の時間に充てられるようになりました。

テキスト一括検索が優れていますね。指定した単語だけでなく、前後の文脈も含めて検索されるところが、弁護士の仕事をわかってくれているツールだという印象です。

弁護⾰命のおかげでノートパソコン1台で済み、場所を選ばずに仕事ができるようになったのも⼤きいですね。

松尾弁護⼠:私も、以前のリモートワークでは、「今⽇はガッツリ起案しなければいけないな」というときは、重い荷物を持って帰る必要があったのですが、今ではすっかりなくなりました。

接⾒もやりやすくなりました。これまでは全部の資料を持っていくわけにはいかなかったので、「何⽉何⽇に〇〇が〜」という話があった際に、その場で確認できなかったのですが、いまでは、パソコンさえ持っていけば、弁護⾰命のテキスト検索で該当する資料をすぐに探し出して確認することができます。

───事件記録の検討において、特に役に⽴つと感じた場⾯はありますか。

松尾弁護⼠:たくさんの会社が関わった談合事件で、各社複数の関係者ヒアリングがあるような場合に、どこの会社の⼈が⾃分の依頼者のことを喋っているかを探すような場⾯で、弁護⾰命の検索がとても役⽴ちました。

板﨑弁護⼠:私はもともと労働部の裁判官だったので、労働事件をたくさん扱っていますが、例えば、労災を主張している事件で、日付けがバラバラの複数の資料を時系列でソートして事実関係を追っていくような場合など、とても便利ですね。

また、カルテの中の特定の検査項⽬の数値を追っていきたいといったような場合に、その検査項⽬で検索をかけて、⽇付でソートをかけると、時系列で数値の変化を簡単に把握できて便利です。カルテの⼿書きもある程度拾ってくれるので助かります。以前は、⼀枚ずつ紙の記録をめくって数値を拾っていかなければならず、かなり⾻の折れる作業でした。

───訴訟事件以外でも活⽤されていますか。

松尾弁護⼠:企業法務の場面でも役立っています。例えば、契約書の条項解釈に関する相談で、おおまかには構成が同じだけれど、ちょっとずつ文言が異なるような複数の契約書を比較検討する必要があるような場合に、弁護革命を使えば検討したい箇所をすぐに見つけられて便利です。全文検索をよく使っていまして、英文の契約書でも、あの単語で探そう、などといって該当箇所を見つけ出したりしています。

また、プロジェクト的に何ヶ⽉もの間、何本もの契約書をチェックしながら進める仕事の場合も、関連する契約書を全部弁護⾰命に放り込んで、必要なときに検索して使うようにしています。

あとは、役所のガイドラインなどを入れておくと便利ですね。個人情報保護法など、ガイドラインやQ&Aが複数公表されている分野の場合、関連資料をすべて弁護革命に放り込んでおけば、検索が非常に速くて便利です。

───事件記録のデータは事務所内でどのように管理されていますか。

松尾弁護⼠:当事務所では、従来、ファイルサーバーを所内のデータの共有場所としており、作成中の文書等や、事件記録をPDF化したものを、そのファイルサーバーの中で保管してきました。
共同作業の場としても、またファイルストレージとしても利用できますし、ユーザーインターフェースがExplorerなので、パソコンに詳しくない弁護士でも簡単に操作できる点にメリットがあります。

これに加えて、最近は、Teams上にファイル置き場を作ってデータを保管することもあります。文書ファイルなどを複数人で同時編集することができますので、ファイルサーバーより作業共有の側面が強いです。

さらに、弁護⾰命を導⼊した弁護⼠は、弁護⾰命も使っています。データの保存先は所内ではOneDriveを利⽤していますが、所外の弁護⼠と使う場合はDropboxを利⽤することもあります。

弁護革命は、データを保存する「ストレージ」ではなく、まさに「事件記録の代わり」として使っています。ですから、書きかけのドラフトを保存することはしていません。ファイルサーバーやTeamsとは明確に用途が違う点です。

板﨑弁護⼠:私は、書きかけのファイルはTeams上で個人のファイルで作成して、完成したらPDFファイルにして弁護革命に放り込んでいます。

───事務所内での弁護⾰命の導⼊状況はいかがでしょうか。

松尾弁護⼠:当事務所は多くの弁護⼠が在籍していまして、下は20代から、上は80代まで在籍しています。紙が馴染むという弁護⼠も実際のところまだ多いです。

板﨑弁護⼠:私自身は、パートナー弁護士が「弁護革命を導入する」と言ったので使い始めましたが、実は、使い始めた当初、「正直、何が変わるんだろうか」と懐疑的でした。

でも、せっかくならと使っていくうちに「あぁなるほど!」と良さがわかってきて、段々と弁護革命の凄さをわかっていった感じです。

紙が馴染むという弁護士も、導入のところのサポートがうまくいったら、ハマる方は多いように思います。

───裁判のIT化に向けて、事件記録のデジタル化がこれからさらに必要になりますね。

松尾弁護⼠:すでに⺠事裁判書類電⼦提出システム(mints)を利⽤した事件も何件かありますし、今後、事務所内で、ドラスティックに弁護⾰命に切り替えたいという思いはあります。特に、複数の弁護⼠で対応している事件については、もっと弁護⾰命を活⽤していきたいと考えています。

板﨑弁護⼠:弁護革命を使っている事件については、完全にデジタルで仕事ができていますが、やはり今までの流れもあって紙の記録を全く作らないのは難しいようです。事務局における紙とデータの二重管理の問題も、今後解消していきたいです。

───ありがとうございました。今後も弁護⾰命をよろしくお願いします。

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